特定非営利活動法人「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」





「福島こども保養プロジェクト@練馬」キャンプ報告 (2018.08.09更新)

アフリカダンス&音楽のワークショップ開催 (2017.10.02更新)

小諸保養キャンプ2017報告 (2017.08.08更新)

影絵出前公演報告 (2016.10.31更新)

ふくしま子どもの小諸保養キャンプ報告 (2016.08.08更新)

ふくしまの子ども保養キャンプボランティア募集 (2016.07.15更新)

裏磐梯合宿 (2015.12.15更新)

子どもたちの心のリフレッシュ事業を実施しました。 (2015.10.30更新)


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2018.08.09

「福島こども保養プロジェクト@練馬」キャンプ報告

福島こども保養プロジェクト@練馬

 今年度、当NPOは「福島こども保養プロジェクト@練馬」のキャンプに支援をし、8月6日、キャンプ地の埼玉県飯能市を訪問してきました。「福島こども保養プロジェクト@練馬」は練馬の女性たちが中心となり、原発事故後から福島の子どもたちや妊婦さんの保養を実施してきました。この保養プロジェクトの特徴は、未就学児を対象にしていることです。ほとんどの保養キャンプは、小学生が対象になっていることが多く、幼いころからの継続した保養が大切であることは明らかです。そして、親子で参加するのも特徴の一つです。親子で楽しい思い出を共有することは、成長する過程で大切なことです。


大平ハウス

飯能市から車で30分、山があり、川が流れ、鳥の声が聞こえる里山の個人の家を拠点に、8月上旬と下旬の2回開催しています。訪問した当日は、福島県の浜通りの親子5組、大人6人、子ども(未就学児含)12人の計18人が自然の中での生活を楽しんでいました。

玄関



近くに流れる川遊びは大好評ですが、子ども一人にボランティア一人をつけるなど、危機管理にも十分に配慮していました。ボランティアは主に女子高生と練馬の女性たちで、後半のキャンプも含めて、延べ100人がボランティアに参加とのこと。仕事を休んで参加する男性もいて、7年も継続している力を感じました。

この日のプログラムは、林業が盛んな地域の資源を活用しての木育(もくいく)。親子で一緒に木の玩具を使って遊びました。その後は高校生が考えた縁日です。リビングに綿あめ、かき氷、スリッパを使ったもぐらたたき、紙の魚釣り、カラーボール釣りなどがところ狭しと並び、子どもたちは嬉々とした顔で遊んでいました。手作り感あふれる縁日、高校生の発想の豊かさには驚きました。

高校生手作りの魚釣り


また、親たちにもマッサージ、鍼灸、ヨガなどのリラックスメニューもありました。日常生活の中で放射能の不安がぬぐい切れないために、親のストレスは想像できませんが、リラックスメニューで心の解放を図ることは大変価値のあることです。

あるお母さんは、「海や川に入れない子どもたちが、ここで川遊びができて良かった」。また、「子どもと一緒に参加して、子どもの成長や意外な面を見ることができて嬉しい」とのこと。


熊本から届いた野菜 また、食材は安全に気を付けており、肉は生活クラブ生協、野菜は熊本の有機野菜を取り寄せていました。熊本各地からの野菜を、安価で提供してくださっているのも嬉しいです。


練馬の女性たちが始めた保養プロジェクトが、現地の行政と地域を動かし、さらに被災者相互支援の熊本と繋がるなど、活動の広がりを感じました。


おいしそう~! 今でも福島原発の放射能は放出し続けています。さらに、帰還が進み、不安を抱く親も多くなっています。まだまだ保養は必要です。しかし、資金やボランティア不足により徐々に少なくなっているのも現実です。今後も保養事業を実施している団体と連携を取りながら、子どもの生命を守っていきたいと思います。