特定非営利活動法人「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」





心のリフレッシュ事業報告 (2020.01.14更新)

心のリフレッシュ事業報告 (2018.11.15更新)

「福島こども保養プロジェクト@練馬」キャンプ報告 (2018.08.09更新)

アフリカダンス&音楽のワークショップ開催 (2017.10.02更新)

小諸保養キャンプ2017報告 (2017.08.08更新)

影絵出前公演報告 (2016.10.31更新)

ふくしま子どもの小諸保養キャンプ報告 (2016.08.08更新)

ふくしまの子ども保養キャンプボランティア募集 (2016.07.15更新)

裏磐梯合宿 (2015.12.15更新)

子どもたちの心のリフレッシュ事業を実施しました。 (2015.10.30更新)


…過去の記事を見る


2014.1.20

天草から福島の子どもたちに無農薬米のプレゼント
今年度は棚倉町の児童福祉施設にも

 福島の子どもたちの放射能保養キャンプなどでお世話になった、熊本県天草市新和町の自然農法家・川﨑眞志男さんから、「福島の子どもたちに無農薬のお米を食べてほしい」と、2012年12月につづき2013年12月にも新米の寄付がありました。

天草の川﨑さんから届いたお米。
子どもたちには思わぬクリスマスプレゼントになった。

okome  2012年は私たちからいわき市の児童福祉施設「いわき育英舎」を紹介し、180kgのお米が送られました。今回は育英舎に加え、棚倉町(たなぐらまち)の「堀川愛生園」にも、それぞれ90kgのお米が届きました。
 川﨑さんは24年前から農薬・化学肥料を使用せず、水や土ほんらいの力を引き出す農法でコシヒカリを栽培しています。(詳細は、「健幸一番 楽らく農園」のホームページを参照)昨年夏の天草保養キャンプでは育英舎の子どもたちが農場を訪問し、川﨑さんらと交流を深めました。

tanaguramati map  今回新たな支援先になった堀川愛生園のある棚倉町は、茨城・栃木と県境を接する福島県南部、東白川郡に位置しています。福島第一原発からは80km離れていますが、空間放射線量は0.12μSv/hと、いわき市の沿岸部よりもかなり高め。この地でも、原発災害はいまなお未解決の問題であり、子どもたちの「安心」と「安全」を第一に考えると、日々の児童福祉施設運営に悩みは尽きません。健康第一につくられたお米が、少しでも子どもたちの力になればと思います。
  堀川愛生園の伊藤信彦園長から、川﨑さんご夫婦とNPO宛てに礼状が届いていますので、下記に紹介します。

福島県棚倉町の堀川愛生園。
37名の子どもたちがここで暮らす。

horikawaaiseien  このたびは、当園のために無農薬の貴重なおいしいお米をたくさん頂戴し感謝申し上げます。
 昨年度は「いわき育英舎」さんを通していただき、今年は特に本園をご指定いただきましたこと光栄に存じます。わたしたち堀川愛生園は、福島の県南に位置する棚倉町という福島原発からは80キロメートル弱に施設があります。子どもたちは、現在37名が在籍しております。ほとんどの子どもは、親がいるにもかかわらず一緒に生活できない問題を抱えています。また、こちらは0.12μSv/hという空間放射線量のなかで生活しております。震災以来、原発災害という未解決の問題を抱えたまま来年は3年が経過しようとしておりますが、放射能汚染による健康被害の心配など不安はつきません。しかしながら、子どもたちの「安心」と「安全」を第一に考えつつ職員一同、日々子どもたちとともに暮らしております。このような中で、多くの方々から今も暖かいお励ましをいただいておりますことは、大きな支えであり、子どもともども日々を生きる力となっております。どうか、今後とも福島の8つの児童養護施設のみならず、福島に暮らすすべての子どもたちの「安心」と「安全」を覚えてご協力いただければ幸甚に存じます。
 末筆ながら、ふくしま支援・人と文化ネットワークの皆様方、ならびに熊本県天草市の川﨑眞志男さま、芳見さまの上に天来のお恵みと祝福がありますようにお祈り申し上げます。

社会福祉法人 堀川愛生園
園長 伊藤信彦